ななころびやおき

二次元から三次元に推しを変更したオタクの話

伊野尾慧を発見してから人生が変わったオタクの話

 

はじめに言っておこう、このブログはオタクの備忘録であると。つまりアレだ、自己満足的なやつだ。

 
タイトル通りのことをつらつら書いていくだけのことなのだが、物事を端的に書けない人種なので文章が相当長い。マジで長い。ちゃっちゃと読み切りたい人には心の底からオススメしないのでそこは理解願いたい。わたしは、くどくどと書くのを楽しむ系クソオタクです!!!(大声)
 
では早速。二次元アニオタだったわたしが三次元ジャニオタになった話をしましょう。

 
忘れもしない2015年8月1日。土曜日。昼。
わたしは部屋でテレビをつけたまま、眠気に襲われてうつらうつらしていた。
目が覚めたのはテレビの音が急に耳に入ってきたから。はっとして画面をみる。点いていたのは4ch。メレンゲ。おそらく数年ぶりにこの番組を見たであろう。そして、意図せずにある人物を発見してしまったのだ。
 
テレビ画面に映っていたのは、黄色いTシャツを着た、茶髪の、可愛らしい…………男性…?
 
率直になんだこの可愛い人は?と思ってしまった。なんだこの女の子みたいな人は?なんだこの美しい人は?誰だ…?
 
この瞬間、私ははじめて伊野尾慧という人物を認知した。
 
 
わたしはこの日まで、ジャニーズに興味を持ったことが全くない人間だった。なんせ中学時代から二次元オタクだったからである。漫画とアニメと、当時とんでもなく流行っていた刀育成ゲームの主命野郎に忙しかった。
そんなわたしは当然、この年の24時間テレビの司会がHey! Say! JUMPであることも知らなかったし、伊野尾慧という人がそのグループのメンバーだということも知らなかったし、メレンゲには番宣目的でゲスト出演していたことも知らなかった。(余談だが当時じゃんぷで伊野尾慧と高木雄也の存在だけ知らなかった…ごめんな…。)
 
テレビではじめて見る知らない人。この人が男か女かすらいまいちよく分かっていない。男の人だとは思うが、それにしても可愛い顔をしている。明るい茶色のマッシュヘアーが余計にお顔を柔らかく印象付けていた。
さっきまで寝ていたわたしの眠気は一気に冷め、気付いたら彼のトークに見入ってしまっていた。
 
 
じっくりトークを聞いてみて、なんて素直で面白い人なんだと思った。わたしは後に伊野尾担となるのだが、この感想が伊野尾担になった一番の理由である。私は、彼の笑いのセンスが大好きだ。
 
この日のメレンゲはオタク達の間にざわめきを与えたと、後から色々と調べていて把握した。まさにその通り、一般人にも伊野尾さんのトークセンスは「ざわめき」以外の何物でもなかった。
澄ました顔で軽口を叩く姿、けれどもきちんと話す所は話す。丁寧な口調。質問に対する予想の斜め上の回答。一部雑に斬っていく軽快さ。かわいさを惜しげもなく発揮する仕草。なによりも女の子はみんな可愛いし好きだというジャニーズらしからぬ発言。まさにテキトーの極みだった。
しかし私にはそれが心底面白くて、部屋でゲラゲラと笑ってしまった。出川イングリッシュと同じくらい笑った。メニメニ笑った。
 
ゲラゲラと笑って、番組が終了するころには完全にこの人の顔と名前を覚えてしまっていた。伊野尾慧、とにかく笑いが面白かった。
わたしは、気になった事・人はとりあえず調べる傾向にある。この日も漏れずにぐーぐる先生で検索をかけた。兎に角まぁ、出てくる写真が可愛いのなんのって。そこらへんの女よりかわいい、私よりかわいいじゃないか!と軽くショックを受けたがスクロールする指は止まらない。中毒のように画像を調べ、過去のエピソードを調べ、じゃんぷの他のメンバーとの関係性を調べ、そして可愛いなと思い始めている自分に気付いてしまった。
 
これは二次元オタクあるあるだと思うのだが、いかんせん二次元オタクは三次元オタクと相容れないと思っている。今思えば二次元と三次元を掛け持ちしている人は大勢いるし、身近にもいるしなんなら私自身も現在そうであるから、単にわたしの視野が狭いだけだったのかもしれない。しかし当時のわたしは「ジャニーズなんて…歌手なのに歌下手だし…そんなにかっこよくないし…」と思っていた。
そんな考えの私が、ジャニーズの、一人に、興味を持ってしまっている!!!しかも、色々なエピソードをかわいいと思ってしまっている!!!エピソードを知ることに喜びを覚えてしまっている、のだ!!!なんと恐ろしい事態。
 
これは自分の何かが壊れそうだと思って携帯をぶん投げた。一旦コーヒーブレイクして、諸々を忘れた。幸か不幸か、大抵のことは寝れば忘れることのできるタイプの人間なので、その日は深く考えることをやめて寝た。そして翌日、性格には抗えず諸々を忘れた(都合の良い性格をしている)。
けれども、だ。検索履歴というものが存在する。あいふぉんさんは、検索しまくったワードのアイコンをブラウザを立ち上げたときに先ず目に入る位置に設置してきやがる。伝わるかな、コレ。ぐーぐる先生で同じ言葉を何度も検索すると、予測変換のようにアイコンが急に出現するんすよ。伝われ。
 
そんなこんなで8月1日以降、私はしばらく「伊野尾慧」という検索履歴と共に生きた。
三日に一回くらいは先生で検索して楽しんでいたことを懺悔する。今思えばジャニオタになるのがこわかった。
 
 
じゃあ何故そんな私がジャニオタになったのかって?
そりゃあお前…………決定的な原因はジャニオタの友人に布教されたからだよ💢
 
メレンゲを見てから伊野尾さんが気になる旨をツイッターでちょくちょく呟いていたら、現ジャニオタの友人(伊野尾担)と元じゃんぷオタだった友人から声をかけられた。円盤鑑賞会をするかと。気になってしまった以上、伊野尾さんがアイドルしてる姿が見たくないわけがなかったので、参加を決めた。これが間違いだった。
 
9月末くらいだっただろうか、第一回鑑賞会が開かれた。メンバーはわたしを含めて三人。元々付き合いがあった気心の知れた友人(フォロワー(?))との鑑賞会だったので、軽い気持ちで行ったら沼に引きずりこまれた。コロッとじゃんぷ沼に落ちた。気持ち良いくらい簡単に落ちた。
当時smart魂が最新の円盤だったので、最新を見つつ、ジャニオタパイセン達のオススメを見せて貰ったらいとも簡単に落ちた。TimeとYour seed、FOREVERが決め手だった。曲が…………曲が好きな部類だったんだ……。
 
 
ここからはもうアッ
 
 
 
 
という間に一人前のジャニオタになってしまったので簡単に語るけども、とりあえず鑑賞会を終えて帰宅した瞬間にいただきハイジャンプの録画予約を入れた。ついでにリトルトーキョーライフの予約もした。リアルタイムでバラエティーを追いつつ、暇さえあれば過去回を追った。
おそらく鑑賞会から一ヶ月程度で一人前のじゃんぷオタに成長していたと思う。人間とんでもなくハマると一直線なんだなぁ〜〜〜………。
一人前になったタイミングでキミアトラクションの発売日を迎えたので、呼吸をするようにシングルを購入👏更に呼吸をするように旧作CDも借りて音源を掻き集めた👏人間やればなんでも出来る👏
 
ここからはもうただのジャニオタ活動の記録になってしまう…。
基本的に飽き性なので、この熱もすぐ飽きてしまうのではないかと散々悩んだのだけれど、徐々に円盤を集めつつ翌年1月にFCに入会。しれっと入ったら布教してくれた友人に驚かれたし、その沼の進行速度にも驚かれた。わたしだってこんな風になるとは思ってなかったわいっ!!!
 
FCに入るとなんかもうどうでもよくなってしまって、雑誌なんかも購入し始めたのでその瞬間わたしをセーブしていた人格は死んだ。ケチ寄りの人間が紙媒体を買うことに喜びを見出していたのだ…。終わった…私の財布が終わった…。
 
 
兎にも角にも、だ。わたしは伊野尾さんを発見してしまった。そして人生を変えられた。
今まで二次元に向けていた情熱を根こそぎ三次元に奪われたし、それにより見ていたアニメの本数は減った(今でもアニメは普通に見るし漫画も読むが)。刀育成ゲームに向けていたベクトルはそのまま伊野尾さんに向いた。ごめんな、長谷部、幸せになってくれよ……。(分かる人にだけ分かれば良いやつ。)
 
まさに人生のターニングポイントと呼んでも過言ではなかった。伊野尾さんを知ったあの瞬間から、元々楽しかった人生が更に輝きだしたので、わたしは単純思考のクソオタクである。
 
ということで、ここでタイトルを回収。
常に飄々としていて掴み所がなくて、発言の何が本当なのかをオタク側に委ねるスタイルを貫いているのに真剣モードで語る言葉はとても重くて真っ直ぐで、人の懐に入るのが上手なのにたまにポンコツで、色々な思考の人間をそうだと受け入れる寛大な精神を持っていて、なんやかんやメンバー想いで、白米がとんでもなく好きで、運動音痴で、笑う仕草が女の子みたいで、顔が美しくて(当時)25歳とは思えないくらいの仕上がりなのに、その顔に似合わず口が悪くてがさつでコンサートでは宴会芸の応酬みたいなことをしてる人に、人生を変えられた。すきなところを挙げたらキリがない。これだからクソオタクは。
 
先程彼の笑いがファンになった一番の決め手だと言ったが、笑いを軸に様々な好きが積み重なって推しになってしまった。今でも彼の独特の笑いは大好きだ。きれいな顔で口が悪いのが最高に好き。けれど同時に、様々なお仕事を抱えていて例え忙しくても、アイドルとしても演者としてもMCとしてもキャスターとしても精一杯やっている伊野尾さんがとんでもなく好きだ。努力を人に見せたがらない所、最高だと思うし尊敬する。
 
自担が尊敬するに値する人物で本当に良かったなぁと思う。あの時発見して良かったなぁと。世間に見つかるタイミングと、私が見つけたタイミングがほぼ同時なので、古参担としては良い気はしないだろう。仕方がない。その気持ちもわかる。
 
しかしそれでも備忘録として記しておきたかった。伊野尾慧を見つけてから早一年半。後々書くかもしれないが、この間に紆余曲折あり現在は掛け持ちオタクをしている。そして元々三次元オタになる素質はあった。気付いていなかっただけで。
二次元オタクから三次元オタクになってみて、本当に人生が楽しいのでジャニオタになって良かったと思う。ありがとうメレンゲ。ありがとうTimeとYour seed、FOREVER。この三曲がなかったら今の私はなかった。
ありがとう、そしてありがとう。